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今にも活きる昔の賢人の教え「食養学」

明治時代の日本の医師・薬剤師であり、陸軍で薬剤監、軍医を勤めた「石塚 左玄(いしづか さげん)」が提唱した『食養学』。

栄養学がまだ学問として確立されていない時代に、食物と心身の関係を理論にしました。

石塚 左玄

石塚 左玄は1851年、漢方医の家に生まれました。幼少から皮膚病と重症の腎炎にかかり、晩年まで闘病生活を送ります。

医師と薬剤師の資格を取得し、陸軍で薬剤監となった後、食事の指導によって病気を治し、食育食養を国民に普及することに努めました。

食養学

食は本なり、体は末なり、心はまたその末なり

心身の病気の原因は食にある。
人の心を清浄にするには血液を清浄に、血液を清浄にするには食物を清浄にすることである。

身土不二

「郷に入れば郷に従え」

その土地の環境にあった食事をとる。
地産地消で地域の新鮮で・旬の物を食する。

居住地の自然環境に適合している物を食べることで、心身もまた環境に調和する。

陰陽調和

陽性のナトリウム、陰性のカリウムのバランスが崩れすぎれば病気になるので、陰陽のバランス(中庸)のとれる食事をする。

ナトリウムの多いものは塩のほかには肉・卵・魚と動物性食品。
カリウムの多いものは野菜・果物と植物性食品。

しかし、塩漬けした漬け物や海藻は、塩気が多いためにナトリウムが多いものに近い。精白した米というカリウムの少ない主食と、ナトリウムの多い副食によって陰陽のバランスくずれ、病気になる。

一物全体

食物は丸ごとで食べることで陰陽のバランスが保たれる。

栄養は食べ物の一部分だけでなく全体にあるから加工せずに丸ごと全体食がいい。

「白い米は粕である」と玄米を主食としてすすめた。

2章 食