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ファスティング

空腹は体に良い:ファスティングと断食の効果

ファスティングと断食には、様々なメリットがあります。

細胞レベルおよび分子レベルで、いくつかのことが体に起こります。

期待できる効果は

  • 病気の治療
  • 健康増進
  • ダイエット・減量
  • 美容効果
  • 寿命延長

など様々です。

ただし効果には個人差があります。

また正しいやり方でおこなわないと危険ですので注意してください。

断食・ファスティング

断食(だんじき)とは、全てまたは一部の食べ物や飲み物を一定期間断つ(食べない)ことです。

断食は英語でFasting(ファスティング)ですが、一般に同じ意味としてではなく、

断食
水だけを摂取して、他の食べ物・飲み物を断つとき

ファスティング
酵素ドリンク・野菜スムージー・フルーツジュースなどの特定の飲み物を摂取して、食べ物を断つとき

に使われることが多いです。

医療行為や民間医療として、病気を治療するために断食をおこなうときには、「絶食」という呼び方が使われることも多く、絶食療法と呼ばれます。

水しか飲まない断食のリスク

断食は、世界各地の多くの文化において、治療面での効果から、心身の健康、病気の治療を目的としておこなわれきてます。

現在、ロシアでは精神病患者に、欧米では肥満症の治療に用いられています。

日本では、断食道場や断食施設、一部のお寺などで断食をおこなうことができます。

しかし断食は健康に有益なのですが、同時に多くのリスクと危険を伴います。

特に水断食は、筋肉の減少や脱水症状、血圧の変化、その他さまざまな体の状態に陥りやすくします。

断続的な断食:インターミッテント・ファスティング

インターミッテント・ファスティング(断続的な断食)は、ダイエットとして体重を減らすのに、健康な体を作るのに、とても効果的です。

一般的な断食やファスティングと比較して、リスクや危険性が少なく、手軽に取り組むことができます。

インターミッテント・ファスティングとは

一般的なインターミッテント・ファスティングの方法は、

  1. 毎日16時間のファスティング(断食)
  2. 1週間に2回、24時間のファスティング(断食)

のどちらかをおこないます。

断食(ファスティング)の安全性

病気を治療するために、食事を摂らない絶食療法(断食療法、ファスティング・セラピー)をおこなう医療施設があります。

食べなくても安全なのでしょうか?

専門病院内での断食(ファスティング)の安全性を研究しました。

肥満ではない人を含む1422人の参加者が、4~21日の断食期間からなる絶食プログラムに参加しました。

参加者は、毎日のカロリー摂取量200~250kcalで断食しました。

断食により、参加者の体重・腹囲・血圧が低下しました。

また血糖値を正常範囲へ低下させ、ケトン体レベルが増加し、グルコースから脂肪酸由来ケトンへの代謝スイッチの切り替えを記録しました。

断食する前と比較して、身体的幸福感と精神的幸福感の幸福度が上がりました。

驚いたことに参加者の93.2%が空腹感を感じていませんでした。

健康上の不満をかかえた404人の参加者のうちの341人、84.4%の人が断食によって改善したと報告しました。

辛いと報告したのは参加者の1%未満でした。

1422人の参加者からの結果は、4日~21日まで続く断食(ファスティング)が安全で、健康改善の可能性が高いことが示されました。

断食(ファスティング)療法の方法

医療目的での断食は、ヨーロッパでは長い伝統があり、「Fasting Therapy(ファスティング セラピー)」と呼ばれています。

ファスティング セラピーは、専門の断食病院または統合医療の臨床部門における明確な治療アプローチとして確立されています。

日本では絶食療法(断食療法)と呼ばれ、民間療法や代替療法になるかと思いますが、あまり知られていません。

治療よりもダイエットやアンチエイジングを目的としたファスティングの方が注目されてますね。