健康ライフGame

あなただけのストーリーをデザインする道具箱

3章 動

運動する

『歩く事は人間にとって最良の薬である。』

-ヒポクラテス(古代ギリシアの医者)-

『歩くと頭が軽くなる。』

-ヒポクラテス(古代ギリシアの医者)-

『筋肉を充分に使っている人は
病気に罹り(かかり)にくく、
いつまでも若々しい。』

-ヒポクラテス(古代ギリシアの医者)-

『病気は食事療法と運動によって治療できる。』

-ヒポクラテス(古代ギリシアの医者)-

筋肉をつける

筋肉は体を動かすために欠かせないものですが、他にも生きるために様々な役割を果たしています。

筋肉量は使っていないと減り、年齢とともに減っていく傾向ですが、鍛えれば何歳でも増やすことができます。

筋肉を増やすことによって、どのような効果が期待できるでしょうか?

スロースクワット

スクワットと言えば、足腰を鍛えるための筋力トレーニングに組み込まれることは多いですね。その動きをスロー、ゆっくりとした動きでおこなうのがスロースクワット。

ゆっくりとした動作にすることによって、足腰を鍛えるだけでなく、中性脂肪を減らす、新陳代謝を活性化する成長ホルモンが分泌される、お尻が引き締められ下半身のスタイルアップになるなど、魅力的な効果的が期待できます。

なぜ通常のスクワットよりもスローなスクワットでこれらの効果が期待できるのでしょう?

全身を巡らせる:微小循環

微小循環とは、身体の隅々まで血液を循環させる血液の流れです。

全身の細胞へ、生きていくために必要な酸素と栄養素、水分を届け、いらなくなった二酸化炭素や老廃物を運び出します。

つまり細胞にとって不可欠なのです。

身体には太い血管だけでなく、足の先にいたるまで、細かい血管(毛細血管)がびっしり張り巡らされ、その全長はおよそ10万km!

血管内の血液の流れが滞ってしまうと細胞は、酸素と栄養素、水分が足りなくなり、活動できなくなります。

不要な二酸化炭素や老廃物を運び出すこともできません。

血行を良くして全身の血の巡りを良くすること、つまり微小循環が正しく機能することは、体を健康に保つために非常に重要なのです。

しかし毛細血管の劣化によって血液の流れが悪くなり、栄養が運べなくなった部分は細胞が死に、毛細血管が消えてしまいます。

微小循環を良好に保つためにはどうすればいいでしょうか?

最も長生きできるスポーツ

日ごろ楽しんでいる運動の種類によって、平均余命に大きな差があるという驚きの研究報告が出ました。

運動の種目ごとに平均余命を分析したところ、テニスをしている人は、運動していない人に比べ、9.7年も平均余命が長かったのです。

つまりテニスをすることで10年近く長生きする可能性があるという結果です。

運動することが重要に思えますが、より長い時間を運動に費やしていたスポーツジムでのエクササイズは、運動していない人に比べ、平均余命が1.5年しか延びませんでした。

テニスをすることは、スポーツジムでエクササイズすることに比べて約6倍も平均余命が長くなり、単純に運動すれば、それだけ長生きできるとは言えない結果となっています。

1日5分のランニングで死亡リスクを下げる効果がある

ランニングは、短時間でも、楽しめる範囲内で、リラックスしながら運動を続ければ、健康増進の効果を得られます。

  • 1日たった5分だけの短い時間でもOK
  • 週に1回だけでもOK
  • 週に合計1時間のランニングでOK
  • ゆっくりと走るスロージョギングでOK

この簡単なランニングで、まったく走らない人に比べ、心臓疾患や死亡のリスクを3~5割軽減することができることが、5万人を超える15年間の調査で明らかになりました。

週末に軽い運動するだけで健康になれる

週末1回だけの運動でも、十分に健康への効果があるという研究結果があります!

週末にまとめて少し高い強度の運動をする人は、全く運動をしない人たちに比べて、死亡リスクが30%低いことが分かりました。

特に心臓血管系の病気による死亡リスクに限ると40%低下しました。

癌に関連する死亡リスクも18%低かったのです。

HIIT:2分で細胞が若返る!

合計2分間の全力運動で、中等度の有酸素運動30分間と同程度に、筋肉細胞内のミトコンドリアが活性化することがわかりました。

エネルギーの産生工場であるミトコンドリアの活性化は、細胞レベルでの若さの指標とされています。

つまりHIITによる2分間の全力運動で、細胞を若返らせることができます。

HIITとは?