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週末に軽い運動するだけで健康になれる

週末1回だけの運動でも、十分に健康への効果があるという研究結果があります!

週末にまとめて少し高い強度の運動をする人は、全く運動をしない人たちに比べて、死亡リスクが30%低いことが分かりました。

特に心臓血管系の病気による死亡リスクに限ると40%低下しました。

癌に関連する死亡リスクも18%低かったのです。

週末だけの運動でも死亡リスクを下げる

週末だけの運動が心臓病や癌の予防になるかを、イギリス政府が1994~2012年にかけて、40代以上の男女6万3591人の運動習慣や病歴をもとに調査しました。

ハーバード大学とシドニー大学と共同で、イギリスのラフバラ大学のゲーリー・オドノバン博士を中心としたチームが研究をおこないました。

2017年1月9日にアメリカ医師会報(JAMA)の内科ジャーナル・オンライン版に論文が発表されました。

対象:
40代以上の男女6万3591人(平均年齢59歳近く)
(90%以上が白人)

調査:

3つのグループに分けて比較しています。
(運動習慣は自己申告です)

  • 週に何度か20~30分程度の軽い運動をする人
  • 週末にまとめて少し高い強度の運動をする人
    (週に1回または2回、150分の中強度または75分の少し高い強度の運動)
  • 全く運動をしない人

6万3591人のうち、すべての原因による死亡者は8,802人、CVDによる死亡者は2,780人、癌による死亡者は2,526人でした。

結果:

「週末にまとめて少し高い強度の運動をする人」は、
「全く運動をしない人」に比べて、

  • すべての原因による死亡リスク:30%低い
  • 心臓血管系の病気による死亡リスク:40%低い
  • 癌に関連する死亡リスク:18%低い

という結果が出ました。

運動を毎日やっても・週末だけでも
死亡リスクは変わらない

「週に何度か20~30分程度の軽い運動をする人」と
「週末にまとめて少し高い強度の運動をする人」では、
死亡リスクにほとんど相違がみられませんでした。

平日は非常に忙しく運動ができない人でも、休日にまとめて運動することで、病気や死のリスクを減らせることがわかりました。

運動不足の人は軽い運動からスタート

これまで運動を全くしていなかった人は、急に負荷の高い運動をすると、心臓発作を起こしたり、筋や関節を痛める恐れがありす。

けがや病気を防ぐために、ゆっくりとスタートを切ることが大事です。

まずは、ウォーキングや散歩など軽い運動から始めて、徐々にスピードアップしたり、距離や時間を伸ばしていくようにしましょう。

3章 動