合計2分間の全力運動で、中等度の有酸素運動30分間と同程度に、筋肉細胞内のミトコンドリアが活性化することがわかりました。
エネルギーの産生工場であるミトコンドリアの活性化は、細胞レベルでの若さの指標とされています。
つまりHIITによる2分間の全力運動で、細胞を若返らせることができます。
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合計2分間の全力運動で、中等度の有酸素運動30分間と同程度に、筋肉細胞内のミトコンドリアが活性化することがわかりました。
エネルギーの産生工場であるミトコンドリアの活性化は、細胞レベルでの若さの指標とされています。
つまりHIITによる2分間の全力運動で、細胞を若返らせることができます。
HIITは、高強度インターバルトレーニング(HIIT:High-intensity interval training)の略称です。
「全力の運動」と「少しの休憩」を繰り返すトレーニング方法です。
インターバルトレーニングの負荷を高くしたトレーニング方法で、短時間の休息(不完全回復)を挟みながら、限界に近い高強度・短時間の運動(無酸素運動)を繰り返します。
有酸素運動能力と無酸素運動能力の両方に効果があります。
高強度インターバルトレーニングには、特定のやり方はありません。
反復回数や運動時間は用いる運動によって変えます。
短時間の運動で効果を得たいときは、自転車か自転車型トレーニングマシンを使ったHIITをしましょう。
有酸素運動と筋トレのどちらの効果も得られます。
自転車型トレーニングマシンを用いて、HIITによるミトコンドリアの活性度を分析しました。
結果、合計2分間の全力運動が、最大強度の50%で連続30分間の運動をおこなった場合と同様の効果となりました。
調査の対象は健康な8人の男女(平均24.5歳)。
以上の運動を行う前と直後、3時間後に太ももの筋肉細胞を採取し、細胞の酸素消費量などをもとにミトコンドリアの活性度を分析。
(1)~(3)の運動は、それぞれ7~28日の間隔をあけて実施しました。
その結果、(1)~(3)のすべてで同じくらい運動直後のミトコンドリアの活性度が上がり、活性酸素の量は減少しました。
(1)の合計2分間の全力運動でも、運動直後には(3)の30分間の中等度運動と同じように、「脂肪の燃焼」と「糖の代謝」を促す酵素や「脂肪の分解」を促す酵素が有意に増えました。
また、どの運動でも
が見られました。