健康ライフGame

あなただけのストーリーをデザインする道具箱

自然治癒力

自然治癒力は、人工的な薬物を投与したりしなくても、生まれながらにして持っている、ケガや病気を治す力です。

「自己再生機能」と「自己防衛機能」に分けることができます。

自己再生機能
体が外傷などを負った時に、傷を治す機能のこと。

自己防御機能
生体の外部から浸入してくるウイルス・細菌類と戦う機能のこと=「免疫」。

身体が自らを治す

「医学の父」、「医聖」、「疫学の祖」と呼ばれる、西洋医学に大きな影響を与えた古代ギリシアの医者『ヒポクラテス』(紀元前460年頃 - 紀元前370年頃)は、「身体自体に不調を治す働きがある」と述べています。

『私たちの内にある自然治癒力こそ、真に病を治すものである。』

また「病気というのは、失われたバランスを身体が取り戻そうとしている状態なのだ」と述べています。

『すべての患者は、
自分の中に医者を持っている。』

-アルベルト・シュヴァイツァー(神学者・哲学者・医者・オルガニスト・音楽学者)-

『人間は誰でも
体の中に百人の名医を持っている。』

-ヒポクラテス(古代ギリシアの医者)-

病気と医者

ヒポクラテスは、身体はそれ自体で健康を取り戻すので、医者の主たる役割は「身体が持つ自然に治癒しようとする性質を助けること」です。

つまり医者は、身体の働きをよく観察し、治癒的な性質の妨げになっているものを取り除くことによって、身体の健康を取り戻す手助けをすることが役割だと考えました。

『病気は人間が自らの力をもって
自然に治すものであり、
医者はこれを手助けするものである。』

-ヒポクラテス(古代ギリシアの医者)-

『医師が病を治すのではなく、
身体が病を治す。』

-ヒポクラテス(古代ギリシアの医者)-

病気と薬

根本的な対策とは離れて、表面に表れた状況に対応して物事を処理する「対症療法」のために、医薬品の処方をするのは、治癒力を阻害する場合があります。

もともと人体は、自己治癒に必要なさまざまな物質を体内で分泌しています。

医薬品として認知されている人工物質と類似の物質が、最近になって、もともと体内で自然に分泌されていることが発見されたこともあります。

『一切の病にみだりに薬を服すべからず。

病の災いより薬の災いが多し!』

-貝原 益軒(本草学者・儒学者)-

病気と食事

『病人に食べさせると、
病気を養うことになる。

一方、食事を与えなければ、
病気は早く治る。』

-ヒポクラテス(古代ギリシアの医者)-

「腹八分に病なし、
腹十二分に医者足らず」

「とびきりの少食者が、
結局は最も食べる者となる」

「人間は食べる量の
4分の1で生きていて、
あとの4分の3は
医者が食べている」

『人の病気は過食からくる。

なるべく少なく食べよ。

しからば、汝の体も丈夫になり、
精神も立派になって、
病の神も汝をどうすることもできなくなる。』

-ピタゴラス(古代ギリシアの数学者・哲学者)-

自然治癒力を高める

心と体の体内バランスを整えることが大事です。

休息、リラクゼーションの時間を作り、心身を休めましょう。

低体温の人や冷え性の人は、体を動かし、血行を良くして、体温を36度台を超えるようにしましょう。

伝統医学、鍼灸、漢方薬、ハーブ(薬草)、気功、ヨガなどの代替医療は、治癒力の活性化を促します。

代替医療の例

  • 瞑想
  • 呼吸法
  • ヨガ
  • 太極拳
  • 気功
  • アーユルヴェーダ(インド伝統医学)
  • 薬草(生薬、ハーブ)
  • マッサージ
  • 鍼灸
  • カイロプラクティック
  • アロマセラピー

5章 病気