『病気って、魔法みたいに、
全く気づかなかった人生の
とっても大事なことを、
いとも簡単に気づかせてくれる
ということもある。
例えば、家族の暖かさだとか
友達の優しさだとか、
その当たり前の身の回りにある事が
どれだけ大事なことか、
どれだけ素敵かっていうことをね、
すごく簡単に気づかせてくれるんですよ。』
-須磨 久善(外科医)-
『病気の境遇に処しては、
病気を楽しむということにならなければ、
生きていても何の面白味もない。』
-正岡 子規(俳人・歌人)-
『死は恐ろしくはないのであるが、
苦が恐ろしいのだ。』
-正岡 子規(俳人・歌人)-
『どの場面にも善と悪があることを
受け入れることから、
本当の意味で人間がたくましくなっていく。
病というものを駄目として、
健康であることをいいとするだけなら、
こんなつまらない人生はない。』
-樹木 希林(女優)-
『病気と寿命は別のもの。
病がいつ死につながるかは
寿命に任せ、
病を一つの試練と感じ味わい、
大事に大切に養いたい。』
-松下幸之助(実業家・発明家・技術者)-
苦しさ
『幸せなときは 幸せだし、
苦しいときは 苦しいし
幸せの感度だって
苦しさの閾値だって人それぞれ。
もっと幸せを感じなさい
って、無理だし!
もっと耐えなさい
って無理だし!』
-小林 麻央(アナウンサー・タレント)-
『苦しいのは私一人ではないんだ。』
-小林 麻央(アナウンサー・タレント)-
『私も
後悔していること、あります。
あのとき、
もっと自分の身体を大切にすればよかった
あのとき、
もうひとつ病院に行けばよかった
あのとき、
信じなければよかった
あのとき、、、
あのとき、、、
私は痛み止めを飲むのが嫌で、
でも、癌の痛みで
限界を感じて、ようやくようやく
薬を飲んだとき、
身体の痛みが和らいで、
なんだかわからないけれど、
「許されていく 」感覚がしたのです。
そのときの
痛みから 解放されていく
「 和らぎ 」が今でも忘れられません。
思ったのです。
何で頑なに
こんなに自分を苦しめる必要が
あったのだろう。
私、悪いことしたから病気になった
わけでもないのに、
なんで勝手に罰みたいに
苦しんでいたのだろう。
不思議なもので、
あんなに苦しんだ痛みは
少しずつ忘れたけれど、
あのときの、
痛みから解放されていく感覚は
きっと一生忘れません。
それほどの意味もないのに、
それほどの理由もないのに、
自分を許さないなんて
あまりに自分に対して可哀想だったと
思います。』
-小林 麻央(アナウンサー・タレント)-
『苦難には意味があって、
良いものも悪いものもある。
人間の目には悪いものに見えるけど、
悪いものこそ良いものなのかもしれない。
こんな病気ばかりしている私は、
もしかしたら神様に
えこひいきをされているんじゃないか。
そう思ったときに
心の平安が訪れました。』
-三浦 綾子(作家)-
『川の氾濫が土を掘って田畑を耕すように、
病気はすべての人の心を掘って耕してくれる。
病気を正しく理解してこれに堪える人は、
より深く、より強く、より大きくなる。』
-カール・ヒルティ(法学者・哲学者・政治家・文筆家)-
生きる
『生かされている今日が一番大事。』
-小林 麻央(アナウンサー・タレント)-
『私の考えでは、がんで死ぬって
いちばんいいと思うんです。
用意ができるじゃないですか。
それぐらいの感じで生きています。』
-樹木 希林(女優)-
『5年後も
10年後も生きたいのだーっ
あわよくば30年!
いや、40年!
50年は求めませんから。
だって
この世界に 生きてる って
本当に素晴らしいと、感じるから。』
-小林 麻央(アナウンサー・タレント)-
『がんをやっつけようとすると、
へばるとわたしは思ってるから、
「薬出しますか?」
って言われても、いらないって言う。
薬飲んで寝ついてたら、
もっともっと、がんが増えると思うのよね。
闘うっていう感覚がないんだね。
生活の質を下げないで、
自然にいるような道を
見つけようという生き方なの。』
-樹木 希林(女優)-
不自由
『この年になると、
がんだけじゃなくて
いろんな病気にかかりますし、
不自由になります。
~中略~
でもね、それでいいの。
こうやって人間は自分の不自由さに
仕えて成熟していくんです。
若くても不自由なことは
たくさんあると思います。
それは自分のことだけではなく、
他人だったり、
ときにはわが子だったりもします。
でも、その不自由さを
何とかしようとするんじゃなくて、
不自由なまま、おもしろがっていく。
それが大事なんじゃないかと思うんです。』
-樹木 希林(女優)-
家族の支え
『闘病してから
1年以上過ぎたときに
「もう1年以上も迷惑をかけて、
これ以上迷惑をかけられない」
と言ったことがあるんです。
そうしたら主人が
「1年がなんだよ。
ずっとなんだよ。
麻央のお母さんがずっとお母さんで、
俺がずっと麻央の夫で、
みんな家族なんだよ。
1年がなんだよ。
ずっと支えあうんだよ」
って言ってくれてその言葉は
本当にすごくうれしかったですね。』
-小林 麻央(アナウンサー・タレント)-
周りと向き合う
『がんはありがたい病気。
周囲の相手が自分と
真剣に向き合ってくれますから。
ひょっとしたら、この人は
来年はいないかもしれないと思ったら、
その人との時間は大事でしょう?
そういう意味で、がんは面白いのよ。』
-樹木 希林(女優)-
『病気の陰に隠れようとして
心や生活をさらに
小さく狭いものに
してしまいました。
これは自分自身のせいです。
私は
力強く人生を歩んだ女性でありたいから
子供たちにとって強い母でありたいから
陰に隠れている
そんな自分と
お別れしようと決めました。』
-小林 麻央(アナウンサー・タレント)-
『人の死は、病気であるかにかかわらず、
いつ訪れるか分かりません。
例えば、私が今死んだら、
人はどう思うでしょうか。
「まだ34歳の若さで、可哀想に」
「小さな子供を残して、可哀想に」
でしょうか??
私は、そんなふうには思われたくありません。
なぜなら、病気になったことが
私の人生を代表する出来事ではないからです。
私の人生は、夢を叶え、
時に苦しみもがき、
愛する人に出会い、
2人の宝物を授かり、
家族に愛され、愛した、
色どり豊かな人生だからです。』
-小林 麻央(アナウンサー・タレント)-
気持ち
『喜んでいる人々は
病気になりにくいし、
なっても軽い。
すぐに自然治癒力を発揮する。』
-ポール・ピアソール(神経心理学者)-
『陽気でいることが、
肉体と精神の最上の健康法である。』
-ジョルジュ・サンド(作家)-
『お腹の底から笑うこと、
楽しい出来事を体験する事で、
人間の自然治癒力は確かに高まるんです。
辛い病人が笑ってなんかいられるかって言わないで、
まずはやってみましょう。』
-高柳 和江(日本医科大学助教授)-
『病のとき、心がもしも病に負ければ、
治る病も治りはしません。
反対に、医者がさじを投げ、
だんぜん治らないと決められたような病でも、
心が病に打ち克っているような、
積極的精神の状態であると、
その病が治らないまでも、
医者がびっくりするほど
長生きをするというような場合が、
実際にしばしばあるものです。』
-中村 天風(実業家・思想家・ヨーガ行者)-
『健康はそれ自身一つの宝ではあろうが、
時として健康でなくても
非常に幸福でありうる。』
-カール・ヒルティ(法学者・哲学者・政治家・文筆家)-
『人間の気持ちは誠におそろしいものである。
たとえ医学上からみれば
助からないような病人の枕元に行っても、
こちらが元気で積極的態度のときには、
その人間の状態がずうっと良くなってしまうものだ。
私はそれで、どれほど危篤になっている人間を
助けてきたかわからない。
「さあ心配するな!
俺が来たからもう大丈夫だから、いいか!
俺が駄目だといったら覚悟しろ。
俺が駄目だといわなければ大丈夫だから!」
というとずうっと勇気が出てくるものです。
だから私はいつもいう。
お互い勇気づける言葉、喜びを与える言葉というような
積極的な言葉を使う人が多くなれば、
この世は期せずして、もっともっと美しい平和な世界になる。』
-中村 天風(実業家・思想家・ヨーガ行者)-
『経験と思考を正しく用いることにより、
人間は自分自身から多くのもの
を引き出すことができる。
決断と忍耐により、人間は
自分の健康を取り戻すことすらできる。』
-ジョルジュ・サンド(作家)-
『末期患者には、
激励は酷で、
善意は悲しい。
説法も言葉もいらない。
きれいな青空のような瞳をした、
すきとおった風のような人が
そばにいるだけでいい。』
-青木 新門(作家・詩人)-