リーキーガット症候群とは、腸のバリア機能が崩れて、有害物質が腸から血管に入り込み、体内で炎症が起きる症状です。
肥満、糖尿病、アレルギー疾患、精神疾患、じんましん、喘息、アトピー性皮膚炎、クローン病とも関係していると考えられています。
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リーキーガット症候群とは、腸のバリア機能が崩れて、有害物質が腸から血管に入り込み、体内で炎症が起きる症状です。
肥満、糖尿病、アレルギー疾患、精神疾患、じんましん、喘息、アトピー性皮膚炎、クローン病とも関係していると考えられています。
リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)は、腸の粘膜に穴が空き 、異物(菌・ウイルス・たんぱく質など)が血管内に漏れだす状態です。
英語でリーキー(leaky)は「漏れる」、ガット(Gut)は「腸」という意味で、症候群(syndrome)の3つの単語の頭文字を取ってLGSと略されることもあります。
小腸の表面の粘膜には、高さ0.5~1.2mm程度の腸絨毛という小さな突起があります。
さらに腸絨毛表面にあるワイングラス型の杯細胞は、長さ1μm、太さ0.1μmの細やかな突起、細胞1個あたり約600本の微絨毛で覆われています。
ここから消化されて細かい分子になった栄養素が体内に吸収されます。
小腸は、消化できていない大きな分子は吸収しません。
しかし何らかの原因により、小腸の栄養を吸収する腸壁の絨毛部分の穴が大きくなりすぎる場合があります。
そうすると通常は吸収しない、未消化のタンパク質や細菌・ウイルス・重金属・化学物質などの異物までも取り込まれてしまいます。
これらが腸粘膜の上にある上皮細胞のすき間を結合している部分「タイトジャンクション」を開けてしまい、穴が大きくなる原因の一つとされています。
腸粘膜の大きくなったに穴から血管内に漏れだした大きな分子は、血管を通り身体のいたるところに運ばれます。
本来、血液中には存在しない分子なので、防御のためにアレルギー反応(炎症)が起きてしまうのです。
また細菌やウイルスなどを取り込んでしまい、感染症を起こしやすくなったり、免疫力低下の原因になります。
異物や細菌の処理のために、肝臓や腎臓に過剰な負担がかかります。