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ラパマイシンは寿命を延ばす

ラパマイシン(シロリムス)は、寿命延長作用があり、加齢現象を遅らせることができるかもしれません。

2009年の研究で、生後20ヶ月の成熟したマウス(ヒトに換算すれば60歳前後)にラパマイシンを与えました。

与えられる前に比べて寿命が28~38%伸長し、最大寿命が全体でメスで14%、オスで9%の増加しました。

この結果から、ラパマイシン(シロリムス)は、すでに高齢化しているヒトの寿命を伸長させられる可能性があります。

ラパマイシン(シロリムス)とは

ラパマイシン(シロリムス)は、移植臓器拒絶の予防のため、リンパ脈管筋腫症(LAM)の進行を抑えるために、医学分野で使われている薬です。

臓器移植の拒絶反応の予防に用いられる薬として、世界で55ヵ国が承認しています。

ラパマイシン(シロリムス)は、細胞分裂に関与する蛋白の働きを阻害する抗生物質で、イースター島の土に棲む細菌から取られました。

移植された組織や臓器に対する拒絶反応を引き起こすリンパ球(免疫系細胞の一種)の働きを抑えます。

免疫抑制薬の一種であり、セリン/トレオニンキナーゼ阻害薬の一つです。

現在では、様々な腫瘍に対して効果があることがわかってきています。

ラパマイシンはヒトの寿命を延ばせるか?

長寿薬の効果試験は、長い時間を要するため、検証中です。

ラパマイシンは、免疫系の弱体化を食い止める効果が期待されています。

7章 若返り