アトピー性皮膚炎をはじめ、じんましん、喘息などアレルギー疾患と関係していると考えられているリーキーガット症候群。
他にも、肥満、糖尿病、疲労感、下痢・便秘、クローン病、精神疾患などの症状や病気が、リーキーガット症候群になると引き起こされることがあります。
この原因の一つとされているのが、真菌(カビ)のカンジダ菌の増殖です。
カンジダは、正常な場合でも皮膚、口腔、腸管、腟など存在しています。
通常は、カンジダがこのような部位で症状を引き起こすことはありません。
しかし、何かしらの原因で他の菌のバランスを崩れた場合、異常に増殖して、日和見感染「カンジダ症」を起こすことがあります。
平熱が低い低体温ですと、免疫力が低くなります。
そうすると病気にかかりやすく、治りも遅くなります。
そこで、
「体を冷やさないようにしましょう」
「平熱が上がるように温活をしましょう」
といった内容を見かけます。
この考え方ですと
「体温が高い方が健康」
となります。
では体温(平熱)が低いほど長生きなのでしょうか?
医療目的での断食は、ヨーロッパでは長い伝統があり、「Fasting Therapy(ファスティング セラピー)」と呼ばれています。
ファスティング セラピーは、専門の断食病院または統合医療の臨床部門における明確な治療アプローチとして確立されています。
日本では絶食療法(断食療法)と呼ばれ、民間療法や代替療法になるかと思いますが、あまり知られていません。
治療よりもダイエットやアンチエイジングを目的としたファスティングの方が注目されてますね。
病気を治療するために、食事を摂らない絶食療法(断食療法、ファスティング・セラピー)をおこなう医療施設があります。
食べなくても安全なのでしょうか?
専門病院内での断食(ファスティング)の安全性を研究しました。
肥満ではない人を含む1422人の参加者が、4~21日の断食期間からなる絶食プログラムに参加しました。
参加者は、毎日のカロリー摂取量200~250kcalで断食しました。
断食により、参加者の体重・腹囲・血圧が低下しました。
また血糖値を正常範囲へ低下させ、ケトン体レベルが増加し、グルコースから脂肪酸由来ケトンへの代謝スイッチの切り替えを記録しました。
断食する前と比較して、身体的幸福感と精神的幸福感の幸福度が上がりました。
驚いたことに参加者の93.2%が空腹感を感じていませんでした。
健康上の不満をかかえた404人の参加者のうちの341人、84.4%の人が断食によって改善したと報告しました。
辛いと報告したのは参加者の1%未満でした。
1422人の参加者からの結果は、4日~21日まで続く断食(ファスティング)が安全で、健康改善の可能性が高いことが示されました。
日本の高血圧有病者数は男性2,300万人、女性2,000万人と男女ともに多く、合わせて推定4,300万人が高血圧です。
日本の人口1億2400万人の3人に1人が高血圧です。高血圧は様々な病気と関わっていています。
脳卒中、心筋梗塞、心不全などの循環器疾患による死亡の最大の原因になっています。腎臓病や認知症にもなりやすくなります。
高血圧による脳卒中の増加から、その後遺症とともに要介護の大きな原因になっていたり、国民医療費の増加にも関連しています。
ただし高血圧だからといって、すぐに降圧剤(血圧を下げる薬)に頼らないでください。薬には副作用があります。
血圧が高い原因の大半は、生活習慣にあります。
- 塩分のとり過ぎ
→ 減塩する
- 肥満・太り過ぎ
→ 適正体重に減らす
- 運動不足
→ 体を動かす
- お酒(アルコール)の飲み過ぎ
→ 飲酒を減らす
まずは生活習慣を見直して、改善しましょう!
「1日にリンゴ1個で医者いらず」と言われますが、このことわざは、ウェールズ由来の英語のことわざが由来となっています。
1日1個のリンゴは医者を遠ざける
(An apple a day keeps the doctor away)
リンゴ(あるいは果物や野菜一般)を食べることが健康によい効果をもたらす、という民衆の知恵を示したものです。
リンゴを始めとして、フルーツを幅広く食べることは、栄養やビタミンを摂るのに大切です。
クッキー、ケーキ、アイスクリームなど砂糖を加えたものを食べる代わりにフルーツを食べることは、甘いものが食べたい欲求を満たすためのより健康的な方法です。
フルーツを食べると体重が低下する、フルーツにダイエット効果があるということも、大規模な調査で研究結果がでています。
フルーツの多くは食物繊維をたっぷり含んでいるので、フルーツを食事に加えることで、血糖値の急上昇を防ぐのに役立ちます。
フルーツを食べることで、肥満や糖尿病を予防できる可能性があります。
それぞれのフルーツにある体に良い健康効果を知り、あなたの健康に役立ててください。
海外で増える和食
2013年に「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
海外における日本食レストラン数は、2017年時点で約12万店あります。
2013年に文化遺産に登録されてから、2017年までに海外の日本食レストラン数は倍増しました。
国内では深刻な和食離れ
世界から注目を集めている和食ですが、国内では、外食の増加や食生活の欧米化により、和食離れが進んでいます。
国民1人当たりが食べる米の量は、50年で半減。その一方で、牛乳・乳製品や肉類は増加しています。
世界的に肥満が増えていて、1975年から2016年の40年の間に肥満人口が約3倍になりました。
2016年には、18歳以上の19億人を超える成人が、BMI 25以上の「過体重(太りすぎ)」でした。
世界の成人人口の39%(男性の39%、女性の40%)、なんと成人の5人に2人が過体重(太りすぎ)です。
そして6億5000万人以上が、BMI 30以上の「肥満」でした。世界の成人人口の約13%(男性の11%、女性の15%)が肥満です。
未成年の過体重または肥満も急激に増えています。
2016年には、5~19歳の18%を超える3億4000万人以上の子供と青年が、過体重または肥満でした。
子供と青年の5人に1人が過体重(太りすぎ)です。
5歳未満でも4,100万人の子供たちが、過体重または肥満でした。
砂糖は過剰摂取により、健康への影響や、様々な病気を引き起こす原因となっているという意見があります。
世界保健機関(WHO)は、
ガイドラインで大人でも子供でも、
1日当たりの糖類(遊離糖類)摂取量を
「エネルギー総摂取量の10%未満」
に減らすよう勧めています。
「エネルギー総摂取量の5%未満」
1日25g(ティースプーン6杯分)程度の量に
減らすことで、さらに健康効果が増えるとしています。
スターバックス コーヒーの「コーヒー フラペチーノ」は、Tallサイズで砂糖量が49gありますので、一杯でオーバーしてしまいます。
ランニングは、短時間でも、楽しめる範囲内で、リラックスしながら運動を続ければ、健康増進の効果を得られます。
- 1日たった5分だけの短い時間でもOK
- 週に1回だけでもOK
- 週に合計1時間のランニングでOK
- ゆっくりと走るスロージョギングでOK
この簡単なランニングで、まったく走らない人に比べ、心臓疾患や死亡のリスクを3~5割軽減することができることが、5万人を超える15年間の調査で明らかになりました。
サートフード ダイエットは、抗酸化作用が豊富に含まれる食材をたっぷり摂るので、
- 健康的な痩せられる(引き締まった体になる)
- 美肌効果がある(しわ、シミ、くすみなど肌トラブルの改善)
- 老化防止・アンチエイジング効果がある
- 食事の量が多いから、空腹感で苦しくない
- 運動をしなくても大丈夫
- 筋肉が落ちにくい(増えるケースもある)
- リバウンドする可能性が低い(基礎代謝量が下がらない)
など魅力がたくさんのダイエット方法です。
健康的に痩せらることから、海外のモデルやアスリートも取り入れています。
レスベラトロールは、ブドウ、ブルベリー、クランベリー等のベリー類やワインに含まれ、抗がん性やアンチエイジングの効果があるとされています。
レスベラトロールは、寿命延長作用の研究が、酵母、線虫、ハエ、魚類で報告され、2006年に「Nature」でヒトと同じ哺乳類であるマウスの寿命を延長させるとの成果が発表され、種を超えた寿命延長作用として、大きな注目を集めました。
マウスなどのモデル生物・実験動物を用いた研究では、
- 寿命延長
- 抗炎症
- 抗癌
- 認知症予防
- 放射線による障害の抑止
- 血糖降下、脂肪の合成や蓄積に関わる酵素の抑制
などの効果が報告されています。
NMN(β-NMN)は、ニコチンアミド モノヌクレオチドの略称で、すべての生物の細胞の中に存在する補酵素です。
本来は体内で自然に生成されていますが、加齢にともない体内でのNMNを生成能力が低下します。
その結果、体内の修復機能が失われていくと言われています。
期待される若返りの効果
米ワシントン大の研究で、マウスにNMNを混ぜた飲み水を与えたところ、抗老化作用が期待できる結果がでています。
NMNは老化を防ぐだけではなく、他にも
- 血管と血圧の状態を改善する
- 肥満を改善する
- 脳疾患を予防する
- アルツハイマー病を回復する
- 糖尿病を防ぐ
などの効果が期待されています。
EPAはエイコサペンタエン酸の略称で、ニシンやサバ、サケ、イワシなど青魚などの魚介類に多く含まれる脂肪(油)です。
「血液をサラサラにする」ことで、血液の流れを良くします。
血流が良くなると、細胞へ酸素や栄養素をスムーズに運ぶことができ、老廃物を外に出すこともできます。
EPAのすごい効果
EPAを利用した研究で、作用の解明は不十分や解明されていない作用もありますが、様々な効果があると報告されています。
- 血管年齢を若く保つ
- 動脈硬化を防ぐ
- HDLを復活させる
- 中性脂肪を減らす
- 目に潤いを与える
- スポーツ機能をアップする
- アレルギーを改善する
- 高血糖状態を改善する
DHAはドコサヘキサエン酸の略称で、サバやイワシ、サンマなどの青魚など魚介類に多く含まれる脂肪(油)です。
「魚を食べると頭が良くなる」と言われるのは、魚にDHAが豊富に含まれているからです。
DHAのすごい効果
DHAを利用した研究で、作用の解明は不十分や解明されていない作用もありますが、様々な効果があると報告されています。
- 学習機能向上作用(記憶改善、健脳作用)
- 制がん作用(特に乳がん、大腸がん、肺がんのリスク低下)
- 血中脂質低下作用(LDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪を減らす)
- 網膜反射能向上作用(視力低下抑制)
- 血圧降下作用
- 抗血栓作用(血小板凝集抑制作用)
- 血管内皮細胞の機能改善
- 抗アレルギー作用
- 抗炎症作用
- 抗糖尿病作用(血糖値低下)
オリーブの果実をすりつぶして、果汁から採油する植物油が、オリーブオイルです。
オリーブ栽培とオリーブオイル発祥の地は地中海沿岸で、紀元前3500年以上も前からオリーブオイルは使用されています。
風土や苗・製造方法、生産者の嗜好などにより、色や味に個性が出ます。
若い実を絞ったものは、葉緑素が残り緑色になり、苦みが強くなります。
オリーブのよく育つ環境は、ワイン用のブドウ(特にシラーやカベルネ種)が育つ環境と非常に似ています。
オリーブオイルをたっぷりと使った地中海食に、ワインが合いますね。
イタリア、ギリシャ、スペインなどの地中海沿岸の国々の人が食べている伝統的な料理である「地中海食」。
地中海食は、「記憶能力」および「健康」に対する良好な研究結果が繰り返し報告されています。
地中海沿岸諸国では、心臓の病気がある人の割合が少なく、地中海食が疾患の予防や症状の改善に良いと言われています。
イギリスやドイツ、北欧などに比べて、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患が少ないのです。
そこで、地中海沿岸諸国の伝統的な食事法が「地中海式ダイエット」として注目されました。
2013年に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は、地中海食を無形文化遺産として登録しています。
2015年の「ランセット」誌に 掲載された論文によると
- 先進国ではどこでも女性は男性より
平均6年から8年長生き
- 豊かな国の男性は、女性に比べてどの年齢でも
死亡率が2倍高い
という、興味深い事実があります。
なぜ男性よりも女性の方が長生きなのか?
この要因こそ長寿の秘訣かもしれません。
心理学者で、ハーバード大学の心理学教授スーザン・ピンカーの研究をみてみましょう。
DHEAは、デヒドロエピアンドロステロンの略称で、副腎や性腺で産生される男性ホルモンの一種です。
生体内でコレステロールを原料として生合成される性ステロイドホルモンであり、男女問わず体内に豊富に存在します。
血液中を流れていますが、20代をピークに血中濃度は徐々に低下していく、年齢とともに減少していくホルモンです。
老化プロセスを遅らせたり止めたり、あるいは若返らせる「若返りホルモン」や「長寿ホルモン」などと言われ、アンチエイジングや生活習慣病予防の観点からも注目を集めています。
DHEAの作用
DHEAは、若返りホルモンとも呼ばれ、筋力を保ったり、動脈硬化や脂質異常症を改善する働きがあります。
体の中で炎症を抑えたり、インスリンの働きを助けて糖尿病になるのを防ぐなど、様々な働きを持つホルモンです。
DHEAを増やすことで、以下の症状に効果があるとされています。
- 副腎疲労
- 循環器病
- 糖尿病
- 高コレステロール症
- 肥満
- 合併性硬化症
- パーキンソン病
- アルツハイマー症
- 免疫不全症
- うつ病
- 骨粗鬆症