子育ては富よりもさらに寿命を延ばす
オーストリアとポルトガルの研究者らが、イギリスの約20万の国勢調査データを分析して、子どもの誕生といった個人的な環境が寿命に及ぼす影響を調べました。
子どもを持つ、親となった人たちは、
- 感染症、がん、心臓病による死亡するリスク
- 不幸な事態に巻き込まれたり、殺人、自殺によって死亡するリスク
が低いことが明らかにされました。
あなただけのストーリーをデザインする道具箱
オーストリアとポルトガルの研究者らが、イギリスの約20万の国勢調査データを分析して、子どもの誕生といった個人的な環境が寿命に及ぼす影響を調べました。
子どもを持つ、親となった人たちは、
が低いことが明らかにされました。
日本において、2018年9月15日時点の100歳以上人口は、6万9785人となりました。
100歳以上人口の増加は48年連続。100歳以上人口は圧倒的に女性が多く、全体の88.1%を占めました。
老人福祉法が制定された1963年には、100歳以上の高齢者は全国で153人でした。
1981年に1000人を突破、1998年に1万人を突破し、その後も右肩上がりに増え続けています。
現在「世界最高齢」および「世界最高齢の女性」は、日本人です。
福岡市在住の116歳の田中 カ子(かね)さん(生誕1903年1月2日)。
「世界最高齢の男性」は、同じく日本人の北海道足寄町在住の113歳、野中 正造さん(生誕1905年7月25日)でしたが、2019年1月20日に亡くなりました(113歳179日没)。
平熱が低い低体温ですと、免疫力が低くなります。
そうすると病気にかかりやすく、治りも遅くなります。
そこで、
「体を冷やさないようにしましょう」
「平熱が上がるように温活をしましょう」
といった内容を見かけます。
この考え方ですと
「体温が高い方が健康」
となります。
では体温(平熱)が低いほど長生きなのでしょうか?
インターミッテント・ファスティング(断続的な断食)は、ダイエットとして体重を減らすのに、健康な体を作るのに、とても効果的です。
一般的な断食やファスティングと比較して、リスクや危険性が少なく、手軽に取り組むことができます。
一般的なインターミッテント・ファスティングの方法は、
のどちらかをおこないます。
ファスティングと断食には、様々なメリットがあります。
細胞レベルおよび分子レベルで、いくつかのことが体に起こります。
期待できる効果は
など様々です。
ただし効果には個人差があります。
また正しいやり方でおこなわないと危険ですので注意してください。
30年にわたり10万以上の人を調査したアメリカの大規模な研究から、ナッツの摂取量が多い人ほど、死亡率が低いことがわかりました。
ナッツを週1回未満しか食べない人でも、まったく食べない人に比べれば、死亡率は7%低くなり、ナッツを毎日食べる人は死亡率が20%も低くなりました。
また、ナッツを食べる人は細身であることがわかりました。
マウスに自然環境音を聴かせながら飼育したところ、平均寿命が最大17%延長しました。
マウスと人間では可聴域が異なるため、今回の結果を人間にそのまま当てはめることはできません。
しかし、人間もかつては大自然の中で暮らして、自然環境音に接していました。
自然界の豊かな音が流れる環境は、ストレス解消に役立つばかりではなく、寿命延長につながるかもしれません。
ランニングは、短時間でも、楽しめる範囲内で、リラックスしながら運動を続ければ、健康増進の効果を得られます。
この簡単なランニングで、まったく走らない人に比べ、心臓疾患や死亡のリスクを3~5割軽減することができることが、5万人を超える15年間の調査で明らかになりました。
日ごろ楽しんでいる運動の種類によって、平均余命に大きな差があるという驚きの研究報告が出ました。
運動の種目ごとに平均余命を分析したところ、テニスをしている人は、運動していない人に比べ、9.7年も平均余命が長かったのです。
つまりテニスをすることで10年近く長生きする可能性があるという結果です。
運動することが重要に思えますが、より長い時間を運動に費やしていたスポーツジムでのエクササイズは、運動していない人に比べ、平均余命が1.5年しか延びませんでした。
テニスをすることは、スポーツジムでエクササイズすることに比べて約6倍も平均余命が長くなり、単純に運動すれば、それだけ長生きできるとは言えない結果となっています。
メトホルミンは、世界的にもっともよく処方されている、糖尿病治療薬のひとつです。
メトホルミンが肝臓での糖新生を抑制することなどによって、糖尿病に効能をもっています。
それだけでなく、メトホルミンで治療している糖尿病患者は、糖尿病のない人以上に、長生きできる可能性があり、
メトホルミンが寿命を延ばすアンチエイジング効果ある
と報告されています。
メトホルミンには、優れた治療効果があり、幅広い効果があると期待されています。
メトホルミンは、マウス、線虫、ハエにおいて特定の条件下で、寿命を延ばすことが確認されています。
ラパマイシン(シロリムス)は、寿命延長作用があり、加齢現象を遅らせることができるかもしれません。
2009年の研究で、生後20ヶ月の成熟したマウス(ヒトに換算すれば60歳前後)にラパマイシンを与えました。
与えられる前に比べて寿命が28~38%伸長し、最大寿命が全体でメスで14%、オスで9%の増加しました。
この結果から、ラパマイシン(シロリムス)は、すでに高齢化しているヒトの寿命を伸長させられる可能性があります。
レスベラトロールは、ブドウ、ブルベリー、クランベリー等のベリー類やワインに含まれ、抗がん性やアンチエイジングの効果があるとされています。
レスベラトロールは、寿命延長作用の研究が、酵母、線虫、ハエ、魚類で報告され、2006年に「Nature」でヒトと同じ哺乳類であるマウスの寿命を延長させるとの成果が発表され、種を超えた寿命延長作用として、大きな注目を集めました。
マウスなどのモデル生物・実験動物を用いた研究では、
などの効果が報告されています。
ストレスにより、体の健康を害したり、精神を病むことが増えていますが、ストレスとは本来、健康で豊かで幸せな人生へと導く土台なのです。
あなたにとって今、一番ストレスを感じていることは何でしょうか?
ストレスを味方につければ大きな力になります。
ストレスが押しつぶされてしまうと、精神的にも肉体的にも、破滅に向かって進んでしまうことになります。
大きなストレスを感じた度合いが、幸福度・GDP・平均寿命にどれくらい関連しているか?
ギャラップ社が、121カ国、12万人以上の人に調査しました。
ギャラップは、本社がアメリカにあり、50ヵ国におよぶ世論調査会社が加盟するネットワークも形成する、信頼性が高い世論調査会社です。
結果は意外にも、
ストレス度数の高い国ほど、
平均寿命が長く、GDPが高かったのです。
また、ストレス度数が高い国では、
幸福度や人生の満足度も高かったのです。
ストレスは本来、健康や精神を害するものではなく、
健康で豊かで幸せな人生へと導くものなのです。
では、ストレスに対して、どのように対応すればいいのでしょうか?
イタリア、ギリシャ、スペインなどの地中海沿岸の国々の人が食べている伝統的な料理である「地中海食」。
地中海食は、「記憶能力」および「健康」に対する良好な研究結果が繰り返し報告されています。
地中海沿岸諸国では、心臓の病気がある人の割合が少なく、地中海食が疾患の予防や症状の改善に良いと言われています。
イギリスやドイツ、北欧などに比べて、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患が少ないのです。
そこで、地中海沿岸諸国の伝統的な食事法が「地中海式ダイエット」として注目されました。
2013年に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は、地中海食を無形文化遺産として登録しています。
全国の市区町村の中で、最も長生きな市区町村は‥‥
男性「神奈川県 横浜市 青葉区」の平均寿命83.3歳。
女性「沖縄県 中頭郡 北中城村」の平均寿命89.0歳。
逆に最も短命な市区町村は‥‥
男性「大阪府 大阪市 西成区」の平均寿命73.5歳。
女性「大阪府 大阪市 西成区」の平均寿命84.4歳。
2018年4月17日、厚生労働省は最新(2016年12月31日時点のもの)の生命表における市区町村(区は特別区及び行政区としている)を公表しました。
日常生活に制限のある期間(平均寿命 - 健康寿命)の全国平均(2016年)は、男性で8.84年、女性で12.34年です。
2016年の健康寿命は、2010年と比較して男性で1.72年、女性で1.17年増加しました。
同期間における平均寿命は、男性で1.43年(79.55年→80.98年)、女性で0.84年(86.30年→87.14年)増加しました。
46都道府県(熊本地震により熊本県を除いた)の中で、最も健康で長生きな都道府県は‥‥
「山梨県」。
次いで「愛知県」。
逆に最も短命な県は‥‥
「徳島県」。
次いで「奈良県」。
日本人の健康寿命(日常生活に制限のない期間の平均)が男性72.14歳、女性74.79歳と過去最高を更新!
都道府県別では、第1位の山梨県と最下位の秋田県では男性は2.00歳、女性は第1位の愛知県と最下位の広島県では2.70歳の開きがありました。
47都道府県の中で、最も長生きな都道府県は‥‥
「長野県」。
次いで「滋賀県」。
逆に最も短命な県は‥‥
「青森県」。
2017年12月13日、厚生労働省は最新の都道県別の平均寿命を公表しました。
日本人の平均寿命が男性80.75歳、女性86.99歳と過去最高を更新!
都道府県別では、第1位の滋賀県と最下位の青森県では男性は3.11歳、女性は第1位の長野県と最下位の青森県では1.74歳の開きがありました。
2015年の「ランセット」誌に 掲載された論文によると
という、興味深い事実があります。
なぜ男性よりも女性の方が長生きなのか?
この要因こそ長寿の秘訣かもしれません。
心理学者で、ハーバード大学の心理学教授スーザン・ピンカーの研究をみてみましょう。
長寿な人の割合が非常に高い地域は、ブルーゾーンと呼ばれています。
このブルーゾーンに住む人達は、60歳を超えても活動的で、見た目も若々しく、とても元気です。
デーニッシュ・ツイン・スタディという調査によると、人の寿命を決めるもののうち、10%だけが、生物学的なもの、遺伝子です。
残りの90%はライフスタイルで決まります。
では、健康と長寿になれるライフスタイルはどのようなものか?
米国人研究者ダン・ベットナー(1960年生まれ)が、2004年から専門家グループ(医者、人類学者、人口学者、栄養学者、疫学者たち)とチームを組み、世界にあるブルーゾーンを調査をしました。