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老化や病気の原因に:慢性炎症

炎症は健常状態に回復する(恒常性を正常に維持する)ために起こります。

しかし炎症の進行が緩やかに持続する慢性炎症は、生活習慣病やがんを含む加齢関連疾患に共通する基盤病態となっています。

炎症性サイトカイン

サイトカインは、細胞同士が連絡をとりあう信号として、主に免疫系細胞から分泌されるタンパク質で、免疫作用・抗腫瘍作用・抗ウイルス作用など免疫系全体を制御しています。

ウイルスなど病原体にやられた細胞は、体から取り除かなければいけません。

炎症の局所に集まった細胞が、お互いに連絡するためにサイトカインを出して、ネットワークを形成し、協調や拮抗など相互に作用し合います。

炎症性サイトカインは、炎症症状を引き起こすサイトカインのことで、通常、炎症性サイトカインは免疫を強めるのに必要です。

しかし過剰に作用すると、自己を構成する正常な成分までも攻撃するという副作用があり、機能障害や細胞・組織の崩壊をもたらします。

慢性炎症において、炎症性サイトカインが病気を悪化させているとも考えられています。

炎症性サイトカインを増やす危険があるもの

トランス脂肪

トランス脂肪酸を含む物を多く食べた女性の血液中に炎症性サイトカインが多く発見された研究結果があります。

トランス脂肪は、脂肪酸の種類で、天然に存在するもの、人工的に作られたものがあります。

植物油や魚油を精製する過程で、加工技術の一つである水素添加によって、人工的なトランス脂肪酸が発生します。

マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それら使ったケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物には、このトランス脂肪酸が含まれています。

心疾患の病気の原因となるため、世界的に規制、排除しようとされています。

炎症を軽減するもの

ハーブ

ターメリック
唐辛子
生姜
ニンニク
玉ねぎ

オイル・油

エクストラバージンオリーブオイル
オメガ3脂肪酸(鮭、サバ、イワシ)

フルーツ

ブルーベリー
ザクロ
キウイ
パイナップル
グリーンパパイヤ
オリーブ

緑黄色野菜

ほうれん草
ケール
チンゲンサイ
セロリ
ブロッコリー
トマト
ビーツ

ナッツ・豆

アーモンド
クルミ
大豆

6章 老化