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加齢と脳の変化

人間の脳の重さは、日本人成人の平均で男性は1300～1500g、女性では1150～1350g程度です。

男女差がありますが、脳の重さは知能の指標とはならないとされています。

脳内には、100億～300億個の膨大な神経細胞があると言われています。

しかしながら一般に、毎日10万個の神経細胞が脱落が起きていて、脳全体のボリュームも小さくなっていきます。

年をとるにつれて脳が萎縮して、少しずつシワが深く大きくなっていきます。

30歳代くらいから少しずつ脳の萎縮が始まり、65歳くらいになると、肉眼的にも分かるようになります。

萎縮の程度によって、動作が緩慢になったり、思い出すことが難しくなることがあります。

ニューロン新生（神経新生）

神経細胞（ニューロン）を増やすニューロン新生によって、1日に700個の神経細胞が生成されます。

1日に10万個の神経細胞が脱落が起きていることを考えると、700個の生成は少ないように感じますが、脳の萎縮の早さや程度は、個人差が大きくなります。

ニューロン新生が活性化することは、脳の萎縮（神経細胞の脱落）を低下させることができるかもしれません。

また、うつ病や認知症に有効な可能性もあります。

ニューロン新生は、

• 記憶形成を高める
• 気分を良くする
• 老化に伴ったり、ストレスに関連する脳機能の低下を防止する

ことに効果的と考えられます。

慢性的なストレスは、脳を萎縮させ、うつ症状の原因となります。

新しい神経細胞の生成を高めることにより、改善させることができます。

ニューロン新生を向上させる食事

• 20～30％のカロリー制限をする
• 断続的な絶食をする（12時間以上、食事の間隔を空ける）
  ※脳のアミロイドを一掃する
• ダークチョコレート、コーヒー、ブルーベリー、ブドウなどに含まれる植物成分フラボノイド（ポリフェノール）の摂取
• サーモンをはじめ青魚の油（魚油）に含まれるオメガ3脂肪酸のDHA（ドコサヘキサエン酸）の摂取
• プレバイオティクス食品・オリゴ糖
  （玉ねぎ、アスパラガス、アーティチョーク、ニンニク、バナナなど）
• プロバイオティクス（生きている良い細菌を含む食品）
  （ヨーグルト、ケフィア、ザワークラウトなどの発酵食品）
• 赤ワインに含まれるレスベラトロールの摂取
• 咀嚼の必要がある歯ごたえのある食べ物（よく噛む）

ニューロン新生を低下させる食事

• 飽和脂肪酸の多い食事
  （飽和脂肪を多く含む食品は、牛肉、豚肉、バター、チーズ、アイスクリームなど）
  ※抗生物質と抗生物質耐性菌が含まれている
• 添加物の多い食事
• アルコールの摂取
• 柔らかい食べ物（噛まない）

ニューロン新生を向上させるもの

• 深い睡眠
  ※浄化のリンパ系を活性化する
• 運動する（有酸素運動）
  ※脳内の酵素活性を高める
• 学習する
• セックス
• 刺激の多い環境

ニューロン新生を低下させるもの

• 睡眠不足
• ストレス
• 重金属、溶剤