健康ライフGame

あなただけのストーリーをデザインする道具箱

Well-being:感極まる幸せ・穏やかに感じる幸せ

幸せの種類

幸福感は、物質的で安易な快楽型の幸福感と、高尚な生きがい型の幸福感の2種類の幸福感に分けることができます。

どちらも気分の良くなりますが、遺伝子レベルでは全く逆の反応をします。

一瞬の幸せ(強く浅い)

快楽追求型:ヘドニア(Hedonia)

美味しい料理を食べている時に感じるような、一時の感覚的な幸せを指します。

五感を通した幸せで、「短期的な幸せ」、「快楽型の満足感」と言われています。

  • 食べたいだけ食べる
  • むやみに買い物をする
  • 自分の欲求を満たす満足感

ー>CTRA反応が高い

長時間の幸せ(穏やかで深い)

生きがい追求型:ユーダイモニア(Eudaimonia)

人のために生き社会に貢献する、自己実現や生きがい、人生の意味と関わる幸せのことです。

意義ある目標に向かって楽しいばかりではない、困難にも立ち向かいながら生きている人生に幸せを感じるというもので、「生きがい型の満足感」と言われています。

  • ボランティア活動
  • 家族を大切にする

ー>CTRA反応が低い

CTRA反応の活性度

ストレスや、脅威、不確実性などが続く状況では免疫細胞において遺伝子の発現が変化することがわかっています。

CTRA(conserved transcriptional response to adversity)遺伝子の活性化は、炎症に関与する遺伝子の発現量が増加し、抗ウイルスに関与する遺伝子の発現量が低下します。

CTRA反応が低い(不活性):
炎症反応に関する遺伝子の発現は少なく、免疫力や抗ウィルス力が高い状態です。

人のために生きることでCTRA反応が低くなるということは、
人は社会とつながり、お互いにに助け合うように、遺伝子にプログラミングされているように思えます。

免疫力を高めるための幸せ習慣とは?

コール博士は、次のような研究も行いました。

4週間にわたって、次のような行動を毎日とるようにお願いしました。

  1. 普段と変わらない生活
  2. 世の中に向けた親切な行動を1日3回とる
  3. 他者へ親切な行動を1日3回とる
  4. 自分への親切な行動を1日3回とる

4週間続けた後にCTRA遺伝子群を調べてみたところ、
(3)の「他者への親切な行動を1日3回とる」
を実践した人のみがCTRA反応を不活性にする効果がありました。

CTRA反応を活性度

他者への親切な行動 = -4
世界への親切な行動 = +0.2
普段と変わらない生活 = +0.5
自分への親切な行動 = +2

自分に対しての親切な行動は、幸福感を感じても、遺伝子レベルでは免疫力を下げて、慢性炎症のリスクを上げます。

そして普段と変わらない生活でも

自分の周りへの親切なおこないが、遺伝子レベルでは自分にとって最も良い効果をもたらします。

「他者への親切な行動を1日3回とる」を実践することで、免疫力を上げることができます。

物質的な豊かさ

肉体的な豊かさ

健康で長生きできる

病気にならない

強靭な肉体

魅力的な体

心理的な豊かさ

生きがい、充実感

逆境に負けない強さ

ポジティブ

社会的な豊かさ

人とよい関係を築いている

1章 あなたにとっての人生とは?