肥満の増加は世界的な問題となっています。
健康的に長期的にやせられるダイエットは何か?
減量効果があると言われている「低炭水化物食(糖質制限ダイエット・アトキンスダイエット)」、「地中海食(地中海式ダイエット)」、「低脂肪食ダイエット」の減量効果を比較した実験がおこなわれました。
やせる(ダイエット効果がある)のはどれ?
- 低脂肪食
- 低炭水化物食(糖質制限ダイエット・アトキンスダイエット)
- 地中海食(地中海式ダイエット)
それぞれの食事を2年間にわたって、体重変化を調査しました。
2年後の体重変化
2年後の減量効果を比較したところ、「地中海食(−4.4kg )」と「低炭水化物食(−4.7kg )」は同程度の減量がみられ、「低脂肪食(−2.9kg )」よりも効果がありました。
- 低炭水化物食(−4.7kg )
- 地中海食(−4.4kg )
- 低脂肪食(−2.9kg )
短期的には低炭水化物食での体重減少がかなり大きいです。
しかし半年後から低炭水化物食にリバウンドがおこりました。
中長期的(1年後)には地中海食と低炭水化物食には有意差がなくなりました。
6年後の体重変化
2年間の実験が終わった後、4年後に被験者を追跡調査しました。
各々リバウンドして、低脂肪食(2.67kg)、地中海食群(1.4kg)、低炭水化物食(4.1kg)体重が増加しました。
6年間を通しての体重減少は、地中海食の食事のグループが最も効果的でした。
- 地中海食(-3.1kg)
- 低炭水化物食(-1.7kg)
- 低脂肪食(-0.6kg)
あなたは年を取るのは嫌ですか?
「歳を取ること」の捉える方で寿命が変わったという驚きの調査結果が出ています。
イェール大学の研究で、20年にわたって中年の男女を調査をしました。
年齢を重ねることを「ポジティブに捉えている人たち」は、「ネガティブに捉えている人たち」よりも、平均寿命が7.6年長かったのです。
DHEAは、デヒドロエピアンドロステロンの略称で、副腎や性腺で産生される男性ホルモンの一種です。
生体内でコレステロールを原料として生合成される性ステロイドホルモンであり、男女問わず体内に豊富に存在します。
血液中を流れていますが、20代をピークに血中濃度は徐々に低下していく、年齢とともに減少していくホルモンです。
老化プロセスを遅らせたり止めたり、あるいは若返らせる「若返りホルモン」や「長寿ホルモン」などと言われ、アンチエイジングや生活習慣病予防の観点からも注目を集めています。
DHEAの作用
DHEAは、若返りホルモンとも呼ばれ、筋力を保ったり、動脈硬化や脂質異常症を改善する働きがあります。
体の中で炎症を抑えたり、インスリンの働きを助けて糖尿病になるのを防ぐなど、様々な働きを持つホルモンです。
DHEAを増やすことで、以下の症状に効果があるとされています。
- 副腎疲労
- 循環器病
- 糖尿病
- 高コレステロール症
- 肥満
- 合併性硬化症
- パーキンソン病
- アルツハイマー症
- 免疫不全症
- うつ病
- 骨粗鬆症
アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンで、脂肪酸の燃焼をはじめ、多彩な作用があります。
内臓脂肪量を減らすことで、血中アディポネクチン濃度が上がります。
老化する細胞
人は年をとるにつれて、慢性疾患や、脳卒中、心臓病、がんなどの病気を発症しやすくなる傾向にあります。
これらの原因のひとつに「細胞の老化」が挙げられます。
人の体は、成人で約37兆個の細胞により身体が構成されています。
この細胞の一つひとつの中に、いくつかのミトコンドリアとDNAが収められた核があります。
ミトコンドリアは人が活動するエネルギー(ATP)を作り出していますが、ミトコンドリアは段々と機能が衰えてきます。
ミトコンドリアがエネルギーを作るときに、同時に活性酸素も産出されますが、ミトコンドリアの機能が衰えると活性酸素の産出量が増えていきます。
この活性酸素によりDNAに損傷が起こります。
DNAが損傷すると細胞は分裂しますが、細胞はあらかじめ決められた回数しか分裂できません。
分裂回数の限度を超えると、損傷しても分裂ができなくなります。
分裂の限界回数は細胞によっても異なります。
脳および神経や心筋の細胞などは、最初からほとんど分裂能をもたないため、細胞の破壊によって直接臓器の老化につながります。
その他のほとんどの臓器は、分裂の限界回数が約50回のため、この回数を迎えることにより、臓器が老化します。
皮膚の表皮や小腸の上皮細胞は細胞は、約5000回ほど分裂できると言われています。
テロメラーゼを活性化して細胞を若返らせる
分裂回数を増やす酵素「テロメラーゼ」を活性させることで、細胞の老化を防ぎましょう。
活性化させるポイント
- 野菜中心の食事をする
- 有酸素運動をする
- 十分な睡眠をとる
- ストレスを管理する
- 良好な人間関係をもつ
スクワットと言えば、足腰を鍛えるための筋力トレーニングに組み込まれることは多いですね。その動きをスロー、ゆっくりとした動きでおこなうのがスロースクワット。
ゆっくりとした動作にすることによって、足腰を鍛えるだけでなく、中性脂肪を減らす、新陳代謝を活性化する成長ホルモンが分泌される、お尻が引き締められ下半身のスタイルアップになるなど、魅力的な効果的が期待できます。
なぜ通常のスクワットよりもスローなスクワットでこれらの効果が期待できるのでしょう?
体が焦げる?
体内で起こるタンパク質の糖化反応(メイラード反応)が、老化を進行させます。
メイラード反応は、肉を焼いたり、玉ねぎを炒めると褐色に変わったり、トーストの焼き色がついたりする現象です。
体は、肌、血管、骨など主にタンパク質からできていて、このタンパク質が糖と結びついて、糖化が進むとタンパク質は本来の働きができなくなり、カラダの機能に様々な変化が生じます。
体内で起こる糖化反応により、糖尿病、アテローム性動脈硬化症、慢性腎不全、アルツハイマー型認知症など悪化させると言われ、活性酸素による体の酸化も加速させます。
体が錆びる?
わたしたちは、酸素を呼吸で取り込んで、細胞で体の働きの元となるエネルギーをつくります。
エネルギーと同時に活性酸素もできます。
酸化は、身体を錆びつかせるように、活性酸素が細胞に障害を引き起こすことです。
老化の原因とされるだけではなく、癌や生活習慣病、あらゆる体の不調にもつながっているとされます。
あなたは老化と聞くと何を思い浮かべますか?
例えば、次のようなことが起こります。
- 顔にシワやシミが目立つようになる
- 髪の毛が白(透明)になったり、少なくなる
- 近くのものが見えにくくなる
- 耳が遠くなる
- 関節が摩耗して痛くなる
- 物忘れがひどくなる
老化の進み方は人それぞれ違います。
老化には、
- 自然現象である加齢による「生理的老化」
- 病的因子による「病的老化」
があります。
誰もが起こる生理的老化に、病的老化が老化に拍車をかけることで、老化の進み方が変わってきます。
また寿命は、老化による生理機能の低下に大きく関わっています。
では老化の原因は何でしょう?
世界保健機関(WHO)では、「健康な食事(Healthy diet)」を紹介しています。
健康的な食生活は、栄養障害や非感染性疾患(肥満、2型糖尿病、心臓病、脳卒中、がん、歯科疾患、骨粗鬆症)を予防するのに役立ちます。
不健康な食事と身体活動の欠如は、健康に対するリスクを高めます。
毎日の栄養と生活習慣病の予防のために、WHOが推奨している「健康な食事(Healthy diet)」で、食事で摂りたい栄養素と、避けたい食品を知り、健康に役立てましょう。
人は、人生の1/3程の時間を睡眠に費やします。90歳まで生きるとしたら、なんと30年分の時間も眠っています。
それほど膨大な時間を使っている睡眠について、あなたはどれほど知っていますか?
睡眠について知り、改善することで、より身体的に健康で、精神的に充実した生活をおくってみましょう。