『人は、生まれた瞬間はほとんど同じ。
だが、育つ環境と受ける教育で
大きな違いが生ずる。
教育は、受ける側の問題ではなく、
潜在能力を引き出せるかどうかという、
教える側の問題である。』
-中村 天風(実業家・思想家・ヨーガ行者)-
『本当の教育は、
知性と美しさ、善良さを組み合わせたものです。
そしてこのうち一番大切なものは善良さです。』
-ヘレン・ケラー(教育家・社会福祉活動家・著作家)-
『可愛くば
五つ教えて
三つ褒め
二つ叱って
良き人にせよ。』
(人を育てるには、褒めることも、叱ることも必要で、褒めるのが少々多いくらいが良い)
-二宮 尊徳(金治郎)(農村復興政策を指導)-
『ハシゴを自分で登る
意思のないものを、
他人が押し上げることなどできない。』
-アンドリュー・カーネギー(実業家・鉄鋼王)-
『あなたが他人にしてあげられる
最も偉大なことは、
あなたの富を分け与えることではなく、
その人が持っている素晴らしさを
示してあげることだ。』
-ベンジャミン・ディズレーリ(イギリスの首相・小説家)-
『どんな人にも長所と短所が必ずある。
ところがサラリーマンの会話を聞いていると、
短所をあげつらう減点主義が横行している。
これでは人の心を腐食するばかりで
職場の活力も失われてしまう。』
-土光 敏夫(エンジニア・実業家)-
『教えるということは、
こちらが差し出したものが
つらい義務ではなく
貴重な贈り物だと
感じられるようなことであるべきです。』
-アインシュタイン(物理学者)-
『どんな人にも必ず
一つぐらいは長所がある。
上に立つものは、
その長所を活用するのだ。
長所をどんどん伸ばしていくと、
短所はだんだん影をひそめてゆくものだ。
このことを忘れてはならない。
複数の人による共同作業のとき、
もっとも重要なチームワークといわれるものも、
各人の長所をうまく組み合わせることに他ならない。
一人一人の長所が異質であればあるほど、
チームワークの相乗効果は大きい。』
-土光 敏夫(エンジニア・実業家)-
親と子
『勇気と行動力を持った
子どもを育てるためには、
甘やかしてはいけないと思う。
これは、子どもを持っている
親はみんなわかっている。
ただ、自分の子どもは別なんです。
本当は自分の子どもから、
厳しくしていかなくてはいけないのですが。』
-安藤 忠雄(建築家)-
『本当の意味では、
私達みんなが全ての子供の「親」です。
文化を形作り、
その価値を決めているのは
私達なのですから。』
-シドニー・ハリス(ジャーナリスト・コラムニスト)-
『最も広く蔓延している
女性への間違った考えは、
子供を持つことが
母親にするという事です。
ピアノを持てば
ミュージシャンになれると思うように
バカげています。』
-シドニー・ハリス(ジャーナリスト・コラムニスト)-
組織・上司と部下
『多くを与えねば働かぬ家臣は役に立たぬ。
また、人間は豊かになりすぎると、
結束が弱まり、我説を押し通す者が増えてくる。』
-徳川 家康(武将・戦国大名・江戸幕府の初代征夷大将軍)-
『部下は上司の後ろ姿を学ぶ。
上司が真剣に仕事に打ち込むことが、
最上の教育になる。』
-土光 敏夫(エンジニア・実業家)-
『上司へのリーダーシップを
うまく取れない人が、
どうして部下へのリーダーシップを
うまくこなすことができようか。
上へのリーダーシップといえば、
奇矯というかもしれぬ。
しかし我が国では、あまりにも
上下の差別が強すぎると思う。
たしかに、年齢や勤続年数や
賃金では上下の差がある。
だが一人一人が担う職能は、
横に並んでいると考えたい。
横に並んで切磋琢磨するのである。
このように考えれば、
リーダーシップは上へ向かっても
発揮されなければならない。』
-土光 敏夫(エンジニア・実業家)-
『人が人に向かってとる態度には、四つの類型がある。
- 自分にも甘いし、相手にも甘い。
- 自分には甘いが、相手には厳しい。
- 自分には厳しいが、相手には甘い。
- 自分にも厳しいし、相手にも厳しい。
ある心理学者によれば、
職場における上司の自己評価は3、4に集中し、
部下に上司を評価させると1、2に集中する。
ここで言いたいのは、
人に向かって厳しさに欠けることがあるのは、
自分自身に厳しくなかった証拠だ。
管理者が部下をよく管理するためには、
まず自らを管理することが必要なのである。』
-土光 敏夫(エンジニア・実業家)-
『仕事をやらせて、
全部完璧な部下はいない。
必ず長所もあれば短所もある。
その長所をできるだけ伸ばしてあげることが、
上に立つ者の使命だと思う。』
-松本 和那(実業家・政治家)-
『何よりもいけないのが、
人前で叱ることなのだ。
叱られる人の自尊心や
面子まで潰しかねない叱り方からは、
何も生まれてこない。
誰だって、失敗をした場合、
叱られるのはしかたがない
と思っているのだ。
それを人前で叱ることによって、
さらなる屈辱を与えてしまったらどうなるか。
結果は明らかであろう。』
-松本 和那(実業家・政治家)-
教育
『最高水準の教育は、
教えることではなく、
学習の意欲を呼び起こさせる事です。
一度、生徒の心に火が付けば、
燃料を供給する手段は
自分で探します。』
-シドニー・ハリス(ジャーナリスト・コラムニスト)-
『人は生まれたとき無知であって、
ばかではない。
教育によってばかになるのだ。』
-バートランド・ラッセル(論理学者・哲学者・数学者)-
『我々はあの世に何も持っていけない。
後世に教育を残すのです。』
-ホセ・ムヒカ(ウルグアイ第40代大統領)-
『日本にいる子供たちよ。
君たちは今、人生で最も幸せな時間にいる。
経済的に価値のある人材となるための
勉強ばかりして、
早く大人になろうと急がないで。
遊んで、遊んで、
子どもでいる幸せを味わっておくれ。』
-ホセ・ムヒカ(ウルグアイ第40代大統領)-
『つい偉そうに文化人ヅラして
「子育ての環境とは」
などという発言を
してしまうことがありますが、
たいてい誰も聞いていません。
つまり、いくら発言をしても
なんの影響力もないのです。
必要なのは、
理念を語ることではなくて
実際になにかをやることです。』
-宮崎 駿(アニメーション作家・映画監督・漫画家)-
『僕は人間像なんて嫌いだ。
個性を持って人間らしく生きればいい。
松の木なら松の木に育てたらいい。
悪い枝を切り、
虫がついたらとってやり、
肥やしをやる。
それが教育であり、
松の木を杉の木に育てる必要は全くない。』
-土光 敏夫(エンジニア・実業家)-
『教員は一般公務員に比べて
待遇をよくすべきだと思っている。
子供というのは、本質的には
小さな猛獣なんだ。
小さいときからアメとムチでしっかりと
訓練して、しつけなければだめだ。
先生たちはそういう子供を、
親の手の届かない学校で、
親に代わって仕込んでくれるんだから、
待遇をよくして当然なんだ。』
-田中 角栄(第64・65代 内閣総理大臣・建築士)-
チャレンジ
『ひとつ大きなチャレンジをすれば、
達成感や充実感を体感できる。
「あの時は大変だったけど楽しかったね」
「やればできるもんだね」
と、笑いながら皆で口々に言い合える。』
-糸井 重里(コピーライター・エッセイスト・タレント・作詞家)-
説得する
デール・カーネギー
人を説得する12の原則
- 議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける
- 相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない
(教えないふりをして相手を教え、相手が知らないことは忘れているのだと言ってやる)
- 自分の誤りを直ちにこころよく認める
(苦しい言い訳をするより、よほど愉快な気持ちになれる)
- 穏やかに話す
(親切、友愛、感謝は世の一切の怒声よりもたやすく人の心を変えることができる)
- 相手が即座に"イエス"と答える問題を選ぶ
(意見の異なる問題をはじめに取り上げない。まず意見が一致するところからはじめ、それを強調しながら話をすすめる。互いいに同一の目的に向かっているのだということを相手に理解させるようにし、違いはただその方法だけだと強調する)
- 相手にしゃべらせる
(相手を説得しようとして自分ばかりしゃべってはいけない。相手に十分しゃべらせる。相手のことは相手が一番知っている。意義をはさみたくなっても我慢する。味方を作りたければ友に勝たせれば良い)
- 相手に思いつかせる
(自分の意見を押し付けようとするのはそもそも間違い。暗示を与えて、結論は相手に出させる方が利口)
- 人の身になる
(相手の立場にたって物事を見きわめる)
- 相手の考えや希望に対して同情を持つ
(人間は同情を欲しがる。子供は傷口を見せたがる)
- 人の美しい心情に呼びかける
(人間は誰でも正直で、義務を果たしたいと思っている。これに対する例外は少ない)
- 演出を考える
- 対抗意識を刺激する
(自己表現の機会を与える。優位を占めたい欲求、重要感を得たい願望、これを刺激する)
-デール・カーネギー(作家)-
忠告
『必要であればあるほど
拒まれるものがある。
それは忠告だ。
それを余計に必要とする人、
すなわち無智な人々から嫌がられる。』
-レオナルド・ダ・ヴィンチ(芸術家・科学者・発明家)-
『褒めれば間違いだし、
非難すればなお悪い。
君がそのことをよく理解していないときには。』
-レオナルド・ダ・ヴィンチ(芸術家・科学者・発明家)-
人を変える
デール・カーネギー
人を変える9原則
- まず褒める
- 遠まわしに注意を与える
- 自分の誤りを話した後相手に注意する
- 命令せず、意見を求める
(命令を質問の形に変える)
- 顔を立てる
(たとえ自分が正しく、相手が間違っていても、その顔を潰すことは相手の自尊心を傷つけるだけで終わる)
- 僅かなことでも惜しみなく心から褒める
(批判によって人間の能力はしぼみ、励ましによって花開く)
- 期待をかける
- 激励して、能力に自信を持たせる
(相手の能力をこちらは信じていると知らせる。自分の優秀さを示そうと懸命に頑張る)
- よろこんで協力させる
-デール・カーネギー(作家)-