アトピー性皮膚炎をはじめ、じんましん、喘息などアレルギー疾患と関係していると考えられているリーキーガット症候群。
他にも、肥満、糖尿病、疲労感、下痢・便秘、クローン病、精神疾患などの症状や病気が、リーキーガット症候群になると引き起こされることがあります。
この原因の一つとされているのが、真菌(カビ)のカンジダ菌の増殖です。
カンジダは、正常な場合でも皮膚、口腔、腸管、腟など存在しています。
通常は、カンジダがこのような部位で症状を引き起こすことはありません。
しかし、何かしらの原因で他の菌のバランスを崩れた場合、異常に増殖して、日和見感染「カンジダ症」を起こすことがあります。
人の体は、成人で約37兆個の細胞により身体が構成されています。
この細胞一つ一つの中には核が存在していて、染色体と呼ばれるDNAの束が収められています。
染色体の末端部分にあるのがテロメアです。
このテロメアが、老化や病気に関連する健康寿命、そして見た目の若さに大きく影響をしています。
動脈硬化、またはアテローム性動脈硬化症は、心臓病の主な原因となっています。
動脈硬化は、カルシウムが血管の弾性壁に沈着することによって引き起こされ、動脈が狭くなり、硬くなり、血流を妨げます。
これは加齢とともに起こるプロセスで、糖尿病や腎臓病を患っている患者ではさらに悪化します。
高血圧、そして最終的には命にかかわる心臓発作を引き起こす可能性があります。認知症や脳卒中に関連しています。
損傷を受けた細胞が動脈硬化を起こす
医療目的での断食は、ヨーロッパでは長い伝統があり、「Fasting Therapy(ファスティング セラピー)」と呼ばれています。
ファスティング セラピーは、専門の断食病院または統合医療の臨床部門における明確な治療アプローチとして確立されています。
日本では絶食療法(断食療法)と呼ばれ、民間療法や代替療法になるかと思いますが、あまり知られていません。
治療よりもダイエットやアンチエイジングを目的としたファスティングの方が注目されてますね。
インターミッテント・ファスティング(断続的な断食)は、ダイエットとして体重を減らすのに、健康な体を作るのに、とても効果的です。
一般的な断食やファスティングと比較して、リスクや危険性が少なく、手軽に取り組むことができます。
インターミッテント・ファスティングとは
一般的なインターミッテント・ファスティングの方法は、
- 毎日16時間のファスティング(断食)
- 1週間に2回、24時間のファスティング(断食)
のどちらかをおこないます。
断食は、世界各地の多くの文化において、治療面での効果から、心身の健康、病気の治療を目的としておこなわれきてます。
現在、ロシアでは精神病患者に、欧米では肥満症の治療に用いられています。
日本では、断食道場や断食施設、一部のお寺などで断食をおこなうことができます。
しかし断食は健康に有益なのですが、同時に多くのリスクと危険を伴います。
特に水断食は、筋肉の減少や脱水症状、血圧の変化、その他さまざまな体の状態に陥りやすくします。
ファスティングと断食には、様々なメリットがあります。
細胞レベルおよび分子レベルで、いくつかのことが体に起こります。
期待できる効果は
- 病気の治療
- 健康増進
- ダイエット・減量
- 美容効果
- 寿命延長
など様々です。
ただし効果には個人差があります。
また正しいやり方でおこなわないと危険ですので注意してください。
「1日にリンゴ1個で医者いらず」と言われますが、このことわざは、ウェールズ由来の英語のことわざが由来となっています。
1日1個のリンゴは医者を遠ざける
(An apple a day keeps the doctor away)
リンゴ(あるいは果物や野菜一般)を食べることが健康によい効果をもたらす、という民衆の知恵を示したものです。
リンゴを始めとして、フルーツを幅広く食べることは、栄養やビタミンを摂るのに大切です。
クッキー、ケーキ、アイスクリームなど砂糖を加えたものを食べる代わりにフルーツを食べることは、甘いものが食べたい欲求を満たすためのより健康的な方法です。
フルーツを食べると体重が低下する、フルーツにダイエット効果があるということも、大規模な調査で研究結果がでています。
フルーツの多くは食物繊維をたっぷり含んでいるので、フルーツを食事に加えることで、血糖値の急上昇を防ぐのに役立ちます。
フルーツを食べることで、肥満や糖尿病を予防できる可能性があります。
それぞれのフルーツにある体に良い健康効果を知り、あなたの健康に役立ててください。
海外で増える和食
2013年に「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
海外における日本食レストラン数は、2017年時点で約12万店あります。
2013年に文化遺産に登録されてから、2017年までに海外の日本食レストラン数は倍増しました。
国内では深刻な和食離れ
世界から注目を集めている和食ですが、国内では、外食の増加や食生活の欧米化により、和食離れが進んでいます。
国民1人当たりが食べる米の量は、50年で半減。その一方で、牛乳・乳製品や肉類は増加しています。
不健康な食事が原因で、世界で年間に1000万人以上が死亡しているという調査結果が、2018年11月に発表されました。
死亡した人の5人に1人で不健康な食事が原因になっており、その影響は高血圧や喫煙よりも深刻です。
食事改善で多くの命を救える
食事をどのように摂るかという問題は、2型糖尿病、心血管疾患などの慢性的な健康障害に直結しています。
食事を改善することで、5人に1人の死を防ぐことができます。
ワシントン大学の健康基準・評価研究所(IHME)のアシュカン アフシン博士は次のように述べています。
「不健康な食事はどんな人でも深刻な問題になりえます。
年齢や性別、地理的な影響、経済状態などに関わらず、早死の原因になるのです」
2017年に不健康な食事が、世界の1,090万の死亡の原因になっています。
これは成人の死亡の22%を占めることが明らかになりました。
病気や障害、早死により失われた年数を示す障害調整生存年(DALYs)は2億5,500万に達しました。
全DALYsの16%を占めます。
世界的に肥満が増えていて、1975年から2016年の40年の間に肥満人口が約3倍になりました。
2016年には、18歳以上の19億人を超える成人が、BMI 25以上の「過体重(太りすぎ)」でした。
世界の成人人口の39%(男性の39%、女性の40%)、なんと成人の5人に2人が過体重(太りすぎ)です。
そして6億5000万人以上が、BMI 30以上の「肥満」でした。世界の成人人口の約13%(男性の11%、女性の15%)が肥満です。
未成年の過体重または肥満も急激に増えています。
2016年には、5~19歳の18%を超える3億4000万人以上の子供と青年が、過体重または肥満でした。
子供と青年の5人に1人が過体重(太りすぎ)です。
5歳未満でも4,100万人の子供たちが、過体重または肥満でした。
食品の原材料表記を見ると「果糖ブドウ糖液糖」と記載されているものをよく見かけます。
飲み物では、炭酸飲料、ジュース、スポーツドリンク、栄養ドリンク、紅茶、乳酸菌飲料などに使われています。
食べ物では缶詰、パンの他、調味料にまで幅広く使われています。
この果糖ブドウ糖液糖とは何でしょうか?
砂糖は過剰摂取により、健康への影響や、様々な病気を引き起こす原因となっているという意見があります。
ランニングは、短時間でも、楽しめる範囲内で、リラックスしながら運動を続ければ、健康増進の効果を得られます。
- 1日たった5分だけの短い時間でもOK
- 週に1回だけでもOK
- 週に合計1時間のランニングでOK
- ゆっくりと走るスロージョギングでOK
この簡単なランニングで、まったく走らない人に比べ、心臓疾患や死亡のリスクを3~5割軽減することができることが、5万人を超える15年間の調査で明らかになりました。
メトホルミンは、世界的にもっともよく処方されている、糖尿病治療薬のひとつです。
メトホルミンが肝臓での糖新生を抑制することなどによって、糖尿病に効能をもっています。
それだけでなく、メトホルミンで治療している糖尿病患者は、糖尿病のない人以上に、長生きできる可能性があり、
メトホルミンが寿命を延ばすアンチエイジング効果ある
と報告されています。
メトホルミンには、優れた治療効果があり、幅広い効果があると期待されています。
- 寿命を延ばす
- がんの発症を抑える
- 心臓血管疾患を抑える
- 糖尿病予備軍が疾患を発症する可能性を減らせる
アンチエイジング(抗老化)作用
メトホルミンは、マウス、線虫、ハエにおいて特定の条件下で、寿命を延ばすことが確認されています。
レスベラトロールは、ブドウ、ブルベリー、クランベリー等のベリー類やワインに含まれ、抗がん性やアンチエイジングの効果があるとされています。
レスベラトロールは、寿命延長作用の研究が、酵母、線虫、ハエ、魚類で報告され、2006年に「Nature」でヒトと同じ哺乳類であるマウスの寿命を延長させるとの成果が発表され、種を超えた寿命延長作用として、大きな注目を集めました。
マウスなどのモデル生物・実験動物を用いた研究では、
- 寿命延長
- 抗炎症
- 抗癌
- 認知症予防
- 放射線による障害の抑止
- 血糖降下、脂肪の合成や蓄積に関わる酵素の抑制
などの効果が報告されています。
NMN(β-NMN)は、ニコチンアミド モノヌクレオチドの略称で、すべての生物の細胞の中に存在する補酵素です。
本来は体内で自然に生成されていますが、加齢にともない体内でのNMNを生成能力が低下します。
その結果、体内の修復機能が失われていくと言われています。
期待される若返りの効果
米ワシントン大の研究で、マウスにNMNを混ぜた飲み水を与えたところ、抗老化作用が期待できる結果がでています。
NMNは老化を防ぐだけではなく、他にも
- 血管と血圧の状態を改善する
- 肥満を改善する
- 脳疾患を予防する
- アルツハイマー病を回復する
- 糖尿病を防ぐ
などの効果が期待されています。
EPAはエイコサペンタエン酸の略称で、ニシンやサバ、サケ、イワシなど青魚などの魚介類に多く含まれる脂肪(油)です。
「血液をサラサラにする」ことで、血液の流れを良くします。
血流が良くなると、細胞へ酸素や栄養素をスムーズに運ぶことができ、老廃物を外に出すこともできます。
EPAのすごい効果
EPAを利用した研究で、作用の解明は不十分や解明されていない作用もありますが、様々な効果があると報告されています。
- 血管年齢を若く保つ
- 動脈硬化を防ぐ
- HDLを復活させる
- 中性脂肪を減らす
- 目に潤いを与える
- スポーツ機能をアップする
- アレルギーを改善する
- 高血糖状態を改善する
DHAはドコサヘキサエン酸の略称で、サバやイワシ、サンマなどの青魚など魚介類に多く含まれる脂肪(油)です。
「魚を食べると頭が良くなる」と言われるのは、魚にDHAが豊富に含まれているからです。
DHAのすごい効果
DHAを利用した研究で、作用の解明は不十分や解明されていない作用もありますが、様々な効果があると報告されています。
- 学習機能向上作用(記憶改善、健脳作用)
- 制がん作用(特に乳がん、大腸がん、肺がんのリスク低下)
- 血中脂質低下作用(LDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪を減らす)
- 網膜反射能向上作用(視力低下抑制)
- 血圧降下作用
- 抗血栓作用(血小板凝集抑制作用)
- 血管内皮細胞の機能改善
- 抗アレルギー作用
- 抗炎症作用
- 抗糖尿病作用(血糖値低下)
オリーブの果実をすりつぶして、果汁から採油する植物油が、オリーブオイルです。
オリーブ栽培とオリーブオイル発祥の地は地中海沿岸で、紀元前3500年以上も前からオリーブオイルは使用されています。
風土や苗・製造方法、生産者の嗜好などにより、色や味に個性が出ます。
若い実を絞ったものは、葉緑素が残り緑色になり、苦みが強くなります。
オリーブのよく育つ環境は、ワイン用のブドウ(特にシラーやカベルネ種)が育つ環境と非常に似ています。
オリーブオイルをたっぷりと使った地中海食に、ワインが合いますね。