日本の高血圧有病者数は男性2,300万人、女性2,000万人と男女ともに多く、合わせて推定4,300万人が高血圧です。
日本の人口1億2400万人の3人に1人が高血圧です。高血圧は様々な病気と関わっていています。
脳卒中、心筋梗塞、心不全などの循環器疾患による死亡の最大の原因になっています。腎臓病や認知症にもなりやすくなります。
高血圧による脳卒中の増加から、その後遺症とともに要介護の大きな原因になっていたり、国民医療費の増加にも関連しています。
ただし高血圧だからといって、すぐに降圧剤(血圧を下げる薬)に頼らないでください。薬には副作用があります。
血圧が高い原因の大半は、生活習慣にあります。
- 塩分のとり過ぎ
→ 減塩する
- 肥満・太り過ぎ
→ 適正体重に減らす
- 運動不足
→ 体を動かす
- お酒(アルコール)の飲み過ぎ
→ 飲酒を減らす
まずは生活習慣を見直して、改善しましょう!
Danish Twin Studyと呼ばれる研究によれば、生物学的限界内で平均的なヒトが生きる寿命が遺伝的に決まるのは、わずか10%です。
残りの90%が生活習慣によって決まります。では、どのような生活習慣をすれば長寿となれるのでしょう。
百寿者の特徴
百寿者は体の丈夫さ、生活、性格もそれぞれですが、共通点として多いものがあります。
- 慢性炎症の抑制
- 微小循環が良好
- 血管が柔らかく、しなやかで血管年齢が若い
- 地域の伝統食(穀物、植物性食品、魚介類、海藻類、発酵食品)を食べている
- 腸内細菌の優良菌(善玉菌)の割合が高い
- 食事は腹八分目(食べすぎない)
- 日常生活で負荷の強い身体活動(運動)をしている
- 孤独感を感じていない
- 人生、生きることへの幸福感(満足感)が高い
- ストレスを溜めない
- ストレスを肯定的に受け取る
- 自分の人生を肯定的にとらえる(ポジティブシンキング)
- 生きがいをもっている
食事は、カロリーが非常に低い日本の伝統的な食文化である伝統食「和食」。
一汁三菜を基本に、栄養のバランスが非常に優れている「まごはやさしい」の食材を取り入れましょう。