ヒトの皮膚や消化管には、様々な常在菌が生息しています。体は害のある菌から、この常在菌によって守られているのです。
皮膚、口腔、腸管、腟などに存在している真菌のカンジダ菌も常在菌です。通常は、カンジダ菌が体に害となることはありません。
しかし、何かしらの原因で他の菌のバランスを崩れた場合、カンジダ菌が異常に増殖して、日和見感染「カンジダ症」を起こすことがあります。
真菌はカビなので、体にカビが生えるような状態です。体はカンジダ菌に対する免疫応答で、炎症をおこします。
増殖したカンジダ菌と炎症により、体に様々なトラブルを引き起こします。
さらにカンジダ症は悪化するほど、治療が大変になります。早期の対処が必要です。
カンジダ症は気づきにくい
カンジダ症の中でも、特に厄介な全身の影響を与える腸カンジダは自覚症状がなく、感染していても気づくのが難しいです。
また膣カンジタ等に関しては多くの検査キットが出回っていますが、腸カンジダの検査は良い検査が少ないのです。
まずは見えるところや症状からチェックしてみましょう。
アトピー性皮膚炎をはじめ、じんましん、喘息などアレルギー疾患と関係していると考えられているリーキーガット症候群。
他にも、肥満、糖尿病、疲労感、下痢・便秘、クローン病、精神疾患などの症状や病気が、リーキーガット症候群になると引き起こされることがあります。
この原因の一つとされているのが、真菌(カビ)のカンジダ菌の増殖です。
カンジダは、正常な場合でも皮膚、口腔、腸管、腟など存在しています。
通常は、カンジダがこのような部位で症状を引き起こすことはありません。
しかし、何かしらの原因で他の菌のバランスを崩れた場合、異常に増殖して、日和見感染「カンジダ症」を起こすことがあります。
人の体は、成人で約37兆個の細胞により身体が構成されています。
この細胞一つ一つの中には核が存在していて、染色体と呼ばれるDNAの束が収められています。
染色体の末端部分にあるのがテロメアです。
このテロメアが、老化や病気に関連する健康寿命、そして見た目の若さに大きく影響をしています。
医療目的での断食は、ヨーロッパでは長い伝統があり、「Fasting Therapy(ファスティング セラピー)」と呼ばれています。
ファスティング セラピーは、専門の断食病院または統合医療の臨床部門における明確な治療アプローチとして確立されています。
日本では絶食療法(断食療法)と呼ばれ、民間療法や代替療法になるかと思いますが、あまり知られていません。
治療よりもダイエットやアンチエイジングを目的としたファスティングの方が注目されてますね。
インターミッテント・ファスティング(断続的な断食)は、ダイエットとして体重を減らすのに、健康な体を作るのに、とても効果的です。
一般的な断食やファスティングと比較して、リスクや危険性が少なく、手軽に取り組むことができます。
インターミッテント・ファスティングとは
一般的なインターミッテント・ファスティングの方法は、
- 毎日16時間のファスティング(断食)
- 1週間に2回、24時間のファスティング(断食)
のどちらかをおこないます。
ファスティングと断食には、様々なメリットがあります。
細胞レベルおよび分子レベルで、いくつかのことが体に起こります。
期待できる効果は
- 病気の治療
- 健康増進
- ダイエット・減量
- 美容効果
- 寿命延長
など様々です。
ただし効果には個人差があります。
また正しいやり方でおこなわないと危険ですので注意してください。
EPAはエイコサペンタエン酸の略称で、ニシンやサバ、サケ、イワシなど青魚などの魚介類に多く含まれる脂肪(油)です。
「血液をサラサラにする」ことで、血液の流れを良くします。
血流が良くなると、細胞へ酸素や栄養素をスムーズに運ぶことができ、老廃物を外に出すこともできます。
EPAのすごい効果
EPAを利用した研究で、作用の解明は不十分や解明されていない作用もありますが、様々な効果があると報告されています。
- 血管年齢を若く保つ
- 動脈硬化を防ぐ
- HDLを復活させる
- 中性脂肪を減らす
- 目に潤いを与える
- スポーツ機能をアップする
- アレルギーを改善する
- 高血糖状態を改善する
Danish Twin Studyと呼ばれる研究によれば、生物学的限界内で平均的なヒトが生きる寿命が遺伝的に決まるのは、わずか10%です。
残りの90%が生活習慣によって決まります。では、どのような生活習慣をすれば長寿となれるのでしょう。
百寿者の特徴
百寿者は体の丈夫さ、生活、性格もそれぞれですが、共通点として多いものがあります。
- 慢性炎症の抑制
- 微小循環が良好
- 血管が柔らかく、しなやかで血管年齢が若い
- 地域の伝統食(穀物、植物性食品、魚介類、海藻類、発酵食品)を食べている
- 腸内細菌の優良菌(善玉菌)の割合が高い
- 食事は腹八分目(食べすぎない)
- 日常生活で負荷の強い身体活動(運動)をしている
- 孤独感を感じていない
- 人生、生きることへの幸福感(満足感)が高い
- ストレスを溜めない
- ストレスを肯定的に受け取る
- 自分の人生を肯定的にとらえる(ポジティブシンキング)
- 生きがいをもっている
食事は、カロリーが非常に低い日本の伝統的な食文化である伝統食「和食」。
一汁三菜を基本に、栄養のバランスが非常に優れている「まごはやさしい」の食材を取り入れましょう。
幸せの種類
幸福感は、物質的で安易な快楽型の幸福感と、高尚な生きがい型の幸福感の2種類の幸福感に分けることができます。
どちらも気分の良くなりますが、遺伝子レベルでは全く逆の反応をします。
老化する細胞
人は年をとるにつれて、慢性疾患や、脳卒中、心臓病、がんなどの病気を発症しやすくなる傾向にあります。
これらの原因のひとつに「細胞の老化」が挙げられます。
人の体は、成人で約37兆個の細胞により身体が構成されています。
この細胞の一つひとつの中に、いくつかのミトコンドリアとDNAが収められた核があります。
ミトコンドリアは人が活動するエネルギー(ATP)を作り出していますが、ミトコンドリアは段々と機能が衰えてきます。
ミトコンドリアがエネルギーを作るときに、同時に活性酸素も産出されますが、ミトコンドリアの機能が衰えると活性酸素の産出量が増えていきます。
この活性酸素によりDNAに損傷が起こります。
DNAが損傷すると細胞は分裂しますが、細胞はあらかじめ決められた回数しか分裂できません。
分裂回数の限度を超えると、損傷しても分裂ができなくなります。
分裂の限界回数は細胞によっても異なります。
脳および神経や心筋の細胞などは、最初からほとんど分裂能をもたないため、細胞の破壊によって直接臓器の老化につながります。
その他のほとんどの臓器は、分裂の限界回数が約50回のため、この回数を迎えることにより、臓器が老化します。
皮膚の表皮や小腸の上皮細胞は細胞は、約5000回ほど分裂できると言われています。
テロメラーゼを活性化して細胞を若返らせる
分裂回数を増やす酵素「テロメラーゼ」を活性させることで、細胞の老化を防ぎましょう。
活性化させるポイント
- 野菜中心の食事をする
- 有酸素運動をする
- 十分な睡眠をとる
- ストレスを管理する
- 良好な人間関係をもつ
炎症は健常状態に回復する(恒常性を正常に維持する)ために起こります。
しかし炎症の進行が緩やかに持続する慢性炎症は、生活習慣病やがんを含む加齢関連疾患に共通する基盤病態となっています。
体が錆びる?
わたしたちは、酸素を呼吸で取り込んで、細胞で体の働きの元となるエネルギーをつくります。
エネルギーと同時に活性酸素もできます。
酸化は、身体を錆びつかせるように、活性酸素が細胞に障害を引き起こすことです。
老化の原因とされるだけではなく、癌や生活習慣病、あらゆる体の不調にもつながっているとされます。